このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
平成28年4月7日(木)第601回
開催場所
熊本放送 会議室
出席委員
小野委員長他委員6名と秋岡社長他会社側8名が出席
議   題

テレビ番組 『世界のヤマカズが愛したオーケストラ 
〜熊響50周年 第100回定期演奏会〜』



テレビ番組について 

『世界のヤマカズが愛したオーケストラ 〜熊響50周年 第100回定期演奏会〜』
放送:平成28年2月17日(水) 午後8時00分〜午後8時54分
この番組は、世界的な指揮者であるヤマカズこと山田和樹さんと熊本交響楽団との長い関わりを通して、これからの課題を担う団員たちの思いを描いたドキュメンタリーである。

委員の発言

◎タイトルのメッセージが番組を通して貫かれていた。楽団の歴史、現状を知る枠があって、分かる、考えるといった番組構成が良かった。

◎山田和樹さんに見初められるだけの実力と情熱を持っていた、その魅力が十分に表現されていた。

◎音質が良い。熊響が持っている特徴がいろいろな場面で通して表現できていた。最初の涙と最後の涙、番組としての完成度が形としても良かった。

◎この番組で知った事実が沢山あった。知らない人が観てもわかるような背景の描写もあったが、知っている人やファンが観ると尚更楽しい番組だったのではないか。

◎この番組を観て熊響を聴いてみたいと思った人は多いのでは。地元のアマチュアの交響楽団を応援するような番組だった。

◎転機を迎えつつある交響楽団の課題が分かりやすく描かれていた。練習での山田さんとのやり取り、言葉を変えながらぶつけていくところに感情移入し、考えさせられた。最後の音楽はじっくり聴けて、エンディングに向かう迫力があった。

◎単なる記念演奏会の企画ではなく、魂の演奏会の物語という、深い内容の番組になっていた。

◎資料映像もあって熊響の歴史がより深く実感でき、また楽器をトラックで練習会場に運ぶなど団員の苦労も実感出来た。全体を通して丁寧に番組が作られていた。

◎素材が良すぎるし、団員のエピソードも山ほどあって、編集が大変だったのでは。でも非常に感動が伝わってきた。

◎楽団の方が観て励まされたというのは、番組に対して最大の賛辞だ。

◎様々な職種もありながらそれを続ける工夫とか、人材育成とか、そういったところをあと少し掘り下げて欲しかった。また、他の熊本の文化の重要性や継続性などの問題提起もあればよかった。

◎間違った演奏を助け合うなど、熊響が維持されてきた理由がもう少し強調されると良かった。音楽を中心に番組が構成されていたが、より人にフォーカスを当ててあると良かった。構成もやや散漫な感じだった。

◎150人の団員さん、半世紀、その団員さんの素顔にもっと迫って欲しかった。

◎見せる手法として、冒頭の涙を隠しておく方法もあったのでは。また、山田さんが泣いた場面を見た団員や観客はどう思ったのかというところまで触れて欲しかった。

◎時間が短すぎて、もう少し大型の番組でもよかったのでは。

会社の発言

○熊響は設立当初から熊本放送との深い繋がりがあり、創立50周年で公演回数がちょうど100回になるという事が分かった時点で、これはもうRKKが作ることになるだろうと準備を進めた。

○もう少し楽団員にスポットを当てて人の物語をと考えていたが、ふたを開けて見るとヤマカズさんの言葉が素晴らしくて若干比重が増した。

○指揮台の下のところに集音マイクを設置したことによって、ヤマカズさんの声も問いかけられた楽団員の声も割ときれいに拾う事が出来た。

○番組の長さについて、最初から80分か90分番組という設定で編成サイドと話をしておけば良かったと後から感じた。マーラーの曲が終わった後、観客が拍手をするまでに4、5分時間がかかっており、その間会場が無音になったが、その余白の部分を伝えることができればもっと感動的な番組になっただろう。そのためには54分ではなく80分か90分の番組である必要があった。

<番組審議会事務局>

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